人気職種となっている医療事務。一般企業の事務職などから、医療事務に転職し医療業界デビューを考えている方も多いのではないでしょうか。
さてこの医療事務への転職に活用できる資格「医療事務検定試験」の試験概要や対策についてご紹介していきます。
医療機関のサービスは、診察に○○点、検査に○○点と医療点数で区分けされており、医療点数に応じて医療費が変わってきます。
また医療費請求は患者さんが約3割負担、国が約7割負担で分担されています。医療事務はこの医療点数の算出や請求額の算出などを行う仕事です。
「医療事務検定試験」はこの医療事務の能力を測るための資格試験であり、日本医療事務協会が運営している民間資格となります。
医療事務検定試験の試験概要は以下の通りとなります。
試験日:毎月第4日曜日開催
試験時間:2時間
受験条件:特になし、誰でも受験可能
試験料金:7,560円(税込)
試験内容:学科(正誤問題20問、文章問題5問)、実技(会計欄作成 計2問〈外来、入院各1問〉)からなる
試験の特徴:
試験会場には教材や資料の持ち込み及び観覧可能
初回は会場受験となり、2回目以降は自宅受験可能
医療事務検定試験の難易度はそれほど高くなく、教材や資料の閲覧も可能なため、根気よく勉強すれば大抵の方は合格できます。
特別な試験対策のテクニックなどはありません。
1点挙げるとすれば、専門用語に注意すること。
医療事務検定試験では、医療関連の専門用語や略語が多数出てきます。
これが理解できていないと勉強が上手く進まなかったり、実際の試験中でも混乱してしまったりすることがあります。
このため、まずは専門用語の理解を深める所から取り掛かるのをおすすめします。
医療事務の仕事をする上で絶対に必要な資格はありません。
医療事務検定試験に合格しているからといって、それが転職の面接合否の決定打になることは少ないようです。
ですが医療事務検定試験に合格していれば、医療事務の基本部分を理解している証となり、医療事務の仕事に対しての意欲の証ともなります。
合否の決定打にはならなくとも少なからず面接においてプラスになるはずです。
また後々の実業務においても試験で勉強した内容は役立ってくるでしょう。
特に未経験で医療事務に転職する方同士であれば、ライバルに差を付けられるはずです。
いかがでしたでしょうか。医療事務検定試験は比較的合格しやすいため、気軽にチャレンジできる資格試験です。
医療事務の仕事をする上で必須の資格ではありませんが、医療業界に全くイチから足を踏み入れる方などは受験をしておいて損はないかと思います。