日本は世界の国々と比べると面積の小さな国です。
しかし小さな国の中にも地域ごとに特徴が生まれ、訪れた人を驚かせることがあります。
ここでは、都道府県のなかでもっとも北に位置する北海道で、本州の人が思わず驚いてしまうような「北海道あるある」をご紹介します。
都市部に路面電車がありますが、それを除くと全てJRです。
さらに、電車の多くが電気ではなくディーゼルで走っています。
このため、道民は「電車」とは呼ばずに「汽車」と呼ぶのが一般的です。
冬、雪が積もるとそりを引いて出かける人が多くなります。
これは両手に荷物を持って歩くと、転倒して怪我をしてしまう危険性が高くなるため。
買い物の帰りは、物をそりにのせて移動したほうが合理的で安全なのだとか。
また、子どもを預けたり迎えに行ったりする際も同じです。
雪道での自転車は危険そのもの。
冬になると子どもをそりに乗せて、送り迎えをする道民の姿が多く見られるようになります。
本州の人がみたら「唐揚げ」と呼ぶ料理を、北海道民は「ザンギ」と呼びます。
鶏肉だけでなく、タコを揚げたものもザンギと呼びます。この場合は「たこざんぎ」となるようです。
では、唐揚げとザンギは全く同じかというとそうでもないようです。
日本唐揚げ協会によると、一般的な唐揚げと比較した場合、北海道のザンギのほうが濃いめの味になっているのだとか。
観光などで訪れた際は、ご当地料理として味付けの違う唐揚げを楽しむのもよいかもしれませんね。
北海道民は冬でも室内ではTシャツに短パンで過ごすことも珍しくありません。
さらに、アイスクリームを食べる人も多いようです。
これは、寒い冬でも室内では暖かく過ごせるように建物の断熱性が高くできているため。
冬でも室内は暖房でぽかぽかと温かく、夏のように過ごすことができるのだそうです。
また、北海道のオフィスは暖房を25度に設定することも多いのだとか。
北海道で25度と言えば、夏の気温とほぼ同じです。
このような環境から自宅でもオフィスでも室内は薄着で過ごす人が多くなるのです。
結果、外へ出るときは厚手のコートを着ていてもその内側は薄着というのが北海道あるあるになっています。
北海道では、冬に食品を保存したいときはベランダやガレージ、玄関などに置くことが多いです。
なぜなら、冷蔵庫と同じくらいの気温になるため。
ビールやミカン、果物を置くことが多いようです。
また、外に出しておくと凍ることもあるため、野菜など凍ってしまうと困る食品は“凍らせないために冷蔵庫にしまう”ということもあります。
外の寒さを活かした食品の保存術は北海道民の常識となっているようです。
北海道には、気候だけでなく全国から多くの移民が移り住んだという歴史的な特徴があり、こういった背景が地域性に影響していると考えられます。
北海道を訪れた際は、ぜひ「北海道あるある」を楽しんでみてはいかがでしょうか。