毎年夏になると、やっぱりボーナスが気になるもの。
夏のボーナスをどう使うか、まだ決めていない人もいるのではないでしょうか。
ここでは、ボーナスの平均額と使い方の動向、将来に活かすための使い方についてご紹介します。
・公務員
管理職を除いた一般行政職の2015年夏のボーナスの平均額は61万7800円で、前の年よりも5.3%上回りました。
これは2013年まで下降傾向にあったのが、民主党から政権が自民に戻ったことで日経平均株価が上昇し、公務員の待遇が見直されたからと考えられます。
そのため2016年でも夏のボーナス平均額は少し増えて、63~65万円ほどであると予想されます。
・大企業
東証一部上場企業で500名以上の社員がいる主要20業種245社を調査対象としたところ、ボーナスは82万5366万円と3年連続してアップしています。
現在、日経平均株価が下降傾向にあり円高が進むものの、今年の夏のボーナスは83~85万円くらいに上がるのではないかと考えられます。
・中小企業
都内の1000の中小企業労働組合の集計を分析したところ、2015年の夏のボーナスは79万12円で前年と比べ2.06%のアップ。
今年は大企業と同じように上がることが見込まれ、80~82万円くらいになるのではないかと考えられます。
しかし、民間企業(規模5人以上、大企業も含む)で見てみるとボーナスは37万7220円で2.8%減っている状況です。
中でも不動産業・サービス業では10万円以上減っているケースもあります。
現在日銀が15年度成長率・16年度物価を下方修正したため、ボーナスが上がる傾向にあると考えられる一方で、下がる可能性も否定できないのです。
あるサイトで、20代から60代の男女(約7000人)を対象にしたアンケート結果が以下のように紹介されました。
「昨年の夏のボーナスの使い道」
1位:貯金
2位:ローン返済
3位:金融商品(株・投資信託・外貨預金など)の購入
4位:旅行(海外)
5位:子供教育費
このように貯金や、資産を減らさないための使い方が多くありました。
では2016年の使い道は何が多いのでしょうか?
「今年のボーナスの使い道」
1位:貯蓄
2位:日々の生活費
3位:ローン返済
4位:投資
5位:旅行
やはり貯蓄が相変わらず1位で半数を占めています。
貯蓄や生活を支えるものに対してボーナスを使い、余った部分を自分の趣味などに利用する方が多いようです。
・ボーナスを見込んだ生活をしない
上手に貯蓄ができる人はボーナスなどの臨時収入をあてにしすぎません。
ボーナスを借金やローンの返済に使わないという心がけもポイントです。
ボーナスを過去の清算などに当てていると、ボーナスが支給されなかったときに生活が苦しくなります。
普段の給料で常に黒字にするように生活をし、ボーナスは「あったらラッキー」ぐらいに考えるとことが大事です。
・浪費ではなく投資に使う
アンケートの常にランクインしている投資。
これは金融投資なども含まれていますが、「自己投資や家族の成長のためにお金を使う」という意味も含まれています。
これら“投資”に使うことで使った以上のリターンが期待できますし、お金以上の価値にも繋がるのです。
ボーナスの度に投資に使う積み重ねが将来の大きな資産の差となります。
ボーナスは毎年金額が変化しますし、支給されない場合もあるとても不安定なもの。
ボーナスに頼った生活をしないことがボーナスを活かす大前提になります。
返済にあてている人の中には、ボーナス払いが習慣化しているケースがみられます。
まずはボーナス払いの契約をしないことが堅実な貯蓄への第一歩です。