どのような仕事にも向き不向きというものがあり、もちろん介護士という職業にもそれは当てはまります。
特に長続きしないケースが多いと言われる介護士ですが、実際のところはどういった人に向いている職業となっているのでしょうか。
今回は介護士に必要とされる能力について解説します。
1.コミュニケーション能力
まず介護士に何よりも必要となるのが「コミュニケーション能力」です。
被介護者(利用者様)の中には自分の意思を上手く伝えられない方や、こちらの言葉を理解できない方もいらっしゃいます。
そのような方に対しても「今何を望んでいるのか」「不満はないか」などの気持ちを読み取って対応しなければなりません。
それは相手の立場に立って物事を考える能力が求められるともいえます。
年齢・性別・性格もさまざまな被介護者(利用者様)ひとりひとりの声に耳を傾け、根気強く反応を待ち、それぞれが望む形のフィードバックを行うことで、少しずつ信頼関係を築くことができます。
そもそも信頼していない職員には触られたくない、といった被介護者(利用者様)もいらっしゃいます。
それでは介護そのものが成り立たなくなってしまうので、しっかりとコミュニケーションを取り、信頼関係を築く能力が介護士には必要なのです。
また、被介護者(利用者様)の家族とも密接にコミュニケーションをとる必要があります。
家族から介護に必要な情報を得ることは、より良い介護につながり、利用者の心を開く後押しとなるでしょう。
さらに同僚の介護士は当然のことながら、医療関係者や福祉関係者とも良好な関係を築く必要があります。
上手くコミュニケーションをとり、お互いの専門性を活かした介護をすることができれば、被介護者(利用者様)にとって良い結果がもたらされるはずです。
2.柔軟性
コミュニケーション能力と同様に大事なのが、物事を柔軟に考える能力です。
被介護者(利用者様)たちはそれぞれが違った人間であるため、介護士に求めることもまったく違います。
そのため全員に同じ介助を行っていては、不満を募らせる方もいらっしゃることでしょう。
そのことが理解できなければ、信頼関係はなかなか築くことができないはずです。
介護士にはそれぞれに合った個別の対応方法を見い出し、柔軟に対応する能力が求められます。
今回は介護士に必要とされている能力についてご紹介しましたが、もちろんそれ以外にも確かな介護技術と知識も必要となります。
「コミュニケーション能力」と「柔軟性」そして「技術と知識」…
これらの能力を持ち合わせている方は、介護士に向いているといえるでしょう。