看護助手は医療従事者の一員として、医療施設や介護施設などで主に看護師の補助業務を行う役割を担っています。
超高齢社会において医療の需要が高まり、看護師不足が指摘されている中で多くの場で働くことができる看護助手の需要は高まってきています。
勤務するために特別な資格は必要ありませんが、各団体で認定している看護助手の資格を取得することは、働く上でとても役に立ちます。
今回は看護助手が持っておくと役に立つ資格について紹介します。
メディカルケアワーカーは、内閣府認証特定非営利法人である「医療福祉情報実務能力協会」が認定する、看護や福祉介護従事者の技能や地位の向上を目的に設けられた、日本初の看護助手の資格です。
取得することで、看護助手として一定以上の基準を満たした実務能力を持っていることを証明できます。
メディカルケアワーカーには2級と1級があり、それぞれ一定の条件を満たしていないと受験することができません。
2級の受験資格は「看護助手実務経験者は勤続年数が1年以上あること」一般の受験者は「協会指定の教育機関で特定講座の受講を終了していること」で、2級を取得すると1級の受験資格を得ることができます。
2級の試験は年4回、1級は年3回となっており、在宅での試験が行われます。
メディケアエイダーは日本医療教育財団が認定する看護助手の資格で、医療機関で働く看護助手として必要な知識と技能の向上を図ることを目的としています。
取得をするためには財団が承認した教育機関で所定のカリキュラムを学び、修了試験に合格することが必要です。
「看護助手実務能力認定試験」は、全国医療福祉教育協会が実施している試験で、受験するために必要となる条件はありません。
看護助手の資格の中で特によく知られている認定資格であり、試験の中には看護助手として働くための知識がすべて提供されています。
試験は年3回で、協会が指定した試験会場で行われます。
看護助手は医療行為や看護業務を行うことはできませんが、看護師の指示の下で患者の身近な世話を行います。
また、看護助手の仕事をスムーズに行うためには、専門的な医療用語や医療器械の知識や技術が必要とされます。
今回紹介したような資格を取得することは、看護助手としての基本的な知識を身に付けた証にもなります。
必要な知識が身に付いていることは業務を適切に行うことができる即戦力になり、就職時にも有利になります。
また、ほかの医療従事者から信頼されやすくなるので、自分自身も自信をもって働くことができます。
それぞれの認定方法や受験資格などを確認し、自分に合った資格を選んで取得していきましょう。