日本の夏は気温が高い上に湿度も高いため、むしむしして過ごしにくいですよね。何もしていなくても、熱中症などで体調を崩してしまう方も珍しくありません。
このような過酷な環境のもと、体力仕事をする介護士の方はしっかりと暑さ対策をとる必要があります。
ここでは、2017年の暑さの原因と、夏の介護で介護士が注意すべきポイント、暑さ対策をご紹介します。
今年の夏は全国的に暑い夏になると言われています。
原因は高気圧の勢力が強いこと、真夏は例年よりも晴天が続き、気温が高くなると予想されているためです。
今年は大陸東部からくるチベット高気圧が日本に広く張り出す上に、南からくる太平洋高気圧も北へ張り出す傾向があります。
このため、今年は猛暑・酷暑となる可能性が高いのです。
「夏場でも、エアコンが効いている職場だから」といって安心してはいけません。
介護士は屋内で熱中症になる方が多いため、注意が必要です。
施設のエアコンの温度設定は27度に設定されているのが一般的です。施設に入居されている方や、事務関係の仕事をしている方は基本的に体を動かすことがないため、この設定温度で快適に過ごすことができます。
しかし介護士は別です。
介護士は体を動かす仕事が基本となります。
シーツ交換や入浴介助などでは、汗だくになって業務をすることもあるでしょう。
このため、エアコンが効いていても屋内で熱中症になってしまうことがあるのです。
介護士が「暑いから」といって施設のエアコンの温度設定を下げるわけにはいけませんよね。
介護士であるからこそ、入居者の健康を守ることが第一です。
そこで、介護士の方には次のような対策がおすすめです。
・冷感タオルを使う
水に濡らして絞るだけでひんやりと冷感を帯びるタオルです。
このタオルを首に巻くことで、首の頸動脈が冷やされ全身を巡る血を冷やして体温を下げる効果が期待できます。
冷感タオルがない場合は、水を絞ったタオルを冷凍庫で凍らせておき、業務時に使用するのもおすすめです。
・小まめに水分を補給する
基本的なことですが、非常に重要で効果のある対策です。
汗をかくと体内の水分が失われ、熱中症を発症しやすくなります。
このため水分補給が大切なのですが、仕事が忙しかったり、夢中になっていたりすると忘れがちです。
スマホやタイマーを利用して水分補給を促すアラームをセットしたり、休憩入りと休憩終わりのタイミングで水を飲むなど小まめに水分を補給する習慣を身につける工夫をしましょう。
また、塩分も混じっていることが大切です。熱中症対策に有効とされるスポーツドリンクなどを飲むことをおすすめします。
屋内の仕事でも、夏には夏の対策を取る必要があります。
水分補給は有効な手段ですが、熱中症対策に不向きな飲み物もあります。
コーヒーやお茶などのカフェインを含む飲み物は利尿作用があるため逆効果です。
夏に健康で居続けるためには、夏バテを予防することも大切です。
体力維持のためにも休憩をしっかり取るようにしましょう。