若く初々しい新入社員たち。
彼らは彼らなりの期待とそして不安を持って入社してきますが、彼らを受け入れる側にも不安はあるでしょう。
時間とお金を掛けて採用を決定した新入社員が辞めてしまう。
そのリスクを回避するためには、どのような発想をもって行動していけばよいのか、ポイントをご紹介します。
新入社員とのコミュニケーションがうまく取れない理由を、新入社員の側の問題だと思わないことです。
これは往々にしてよくあるのですが「新入社員は挨拶をしない」「新入社員は根性がない」などの新入社員に対するネガティブな印象を受け入れる側が持ってしまっているということはありませんか?
新入社員は敵ではありません。
彼らはあなたの部下になり、同僚になり、共に戦ってゆく仲間です。彼らを歓迎し、彼らの言葉に耳を傾けるスタンスを取るところから始めてみましょう。
当たり前のことですが、職場において圧倒的に強い立場を持つのは先輩達で、新入社員の立場はとても弱いものです。
だからこそ先輩達の側が歩み寄り、彼らを受け入れる態度を示すことが大切なのです。
まずは新入社員たちに話し掛けることから始めてください。
特に内容は問題ではありません。
「あなたはチームメンバーであり、自分たちはあなたに対して敵意はない」というサインを送ってあげることが大切です。
話し掛ける際にはなるべく穏やかな言葉を使いましょう。
相手が新入社員だからと言って強い言葉や上からの目線で話し掛けては警戒心や不安感、不信感を抱かせてしまいます。
へりくだる必要はもちろんありませんが、「ですよ」「ますね」などの穏やかに受け止められる程度の敬語は使ってもいいかもしれません。
これはとても重要なことですが「自分たちはこういう苦労をした。
だから新入社員もそういう苦労はするべきだ。そういう苦労をしても仕方がない」という発想を捨てることです。
「自分たちはこういう苦労をした。
だから新入社員がそういう苦労をせずにすむ為にはどうしたらいいか」という発想で新入社員の対応に当たってください。
自分が苦労していたときどんな手助けがあれば自分は嬉しかったのかを考えて実行してみてください。
もしもその手段が見当たらないのであれば、そのことを新入社員に伝えてあげてください。
これはこんなに大変だが、それを緩和する術が自分には見つけられない。申し訳ないが、頑張って欲しい。と伝えることで新入社員は自分の苦労を理解されていると認識することができます。
新入社員も人です。
人とのコミュニケーションを取る際に必要なのは、まず相手の警戒心を解かせることです。その上で信頼関係を築き上げてゆく必要があります。
もちろん先輩側だけの行動でどうにかなるものではありませんが、お互いに敬意と信頼感を持って接することが出来れば、きっと良い関係を作り上げてゆけるでしょう。