育児休業を取得した女性が職場復帰をする際にネックとなるのが、休業中に職場から離れていたことで発生してしまう、いわゆる「産後ブランク」です。
中には産後ブランクを発生させないために育児休業の期間を短くする方もいますが、それは正しいことなのでしょうか。
また、長期に渡って育児休業を取得したブランク期間の長い女性が職場復帰をするためには、どのようなことに留意すればいいのでしょうか。
詳しくお伝えしていきたいと思います。
まずは職場復帰のタイミングについてですが、ブランク期間を短くするために育児休業の期間を短くするのはオススメできません。
なぜかというと、職場復帰を早くすると「母乳育児」がしにくくなってしまうからです。
一般的に生後半年くらい経てば、母乳と一緒に離乳食を食べさせ始めても問題はないといわれています。
しかし赤ちゃんを健康に育てていくためには、離乳食よりも母乳を与えたほうが良いことは間違いありません。
何よりも母親と離れる時間が急に長くなってしまうのは、まだ生まれてから1年も経っていない赤ちゃんにとっては、精神衛生上良くないのです。
できれば育児休業の取得期間は、無条件で取得できる最長期間である「子どもが1歳になるまでの間」まで取得するようにしましょう。
では長期に渡って職場から離れていた女性が「産後ブランク」を解消させて職場復帰を成功させるためには、どのようなことに留意すればいいのでしょうか。
職場復帰を成功させるための重要なポイントとしては「スキルアップ」と「周囲の協力」の2点が挙げられます。
・育児休業中にスキルアップをしよう
もし職場復帰をする際にどのような職業に就きたいのか決めているのであれば、その仕事に就くために必要な勉強を休業期間中にしておきましょう。
たとえば事務職に挑戦しようと考えている場合は、事務職として採用される上で有利となる「MOS」（マイクロソフトオフィススペシャリスト）などの資格を取得しておくと、職場復帰をする上で役に立ちます。
また以前と同じ職場への復帰を予定しているのであれば、休業取得前に覚えたことを忘れないように復習することが大事です。
・周りの人に協力してもらおう
「産後ブランク」だけに限らず、出産や子育てに関する悩みを解決するためには、子育ての先輩である母親をはじめとした周りの人達を頼ることも大事です。
特に自分よりも先に職場復帰を果たした経験を持つ人に相談をすれば、きっとあなたにとって有益なアドバイスをしてくれることでしょう。
あなたの周りにいる人達は、あなたとその子どもを助けるために協力をしてくれるはずです。
