医師の事務作業をサポートしていくという職種をご存知ですか?
このような職種を「医師事務作業補助者」といいます。
医療秘書や医療クラーク、メディカルアシスタントと表現されることもあります。
こう表現すると職種のイメージはつきやすいですが、実際の業務内容を知っている方は少ないのかもしれません。
医師事務作業補助の適性がある方はどんな人なのか、ご紹介していきます。
医師事務作業補助者は医師の負担を軽減させるために、診断書の作成代行やカルテへの記入などが基本です。
他には病気や手術の症例登録なども行い、厚生労働省など行政機関へ報告する為の資料作成やデータの整理も行います。
日本では2008年に定められた診療報酬制度によって医師事務作業補助者という職種が少しずつ定着するようになりました。
アメリカでは1920年の頃から同様の職種が存在しており、海外では医師事務作業補助者という仕事は既に認知されている国も多く、日本でもこの職種の認知はこれから進んでいくと考えられています。
厚生労働省が医師事務作業補助者の増員を促しており、今後求人が増える職種となる可能性もあるため、注目です。
・きめ細かな仕事が苦にならない
前述した通り、医師事務作業補助者の仕事は診断書の作成やカルテの入力などが多いです。
例えばカルテの入力ミスで、人の命に関わる可能性も無くはありません。
このような仕事が多いため、集中力を保ってきめ細かな仕事に向き合う必要があります。
・向上心がある
医師事務作業補助者は必要な免許や経験などはいりませんがパソコンの書類作成、表計算ソフトなどのスキルがあると役立ちます。
もちろん医療系に関する知識も必要です。診療報酬改定など制度が改定された際にはいち早く対応することが求められます。
日々勉強をしていく意欲は欠かせません。
貪欲に新しい情報を吸収していく姿勢は医師事務作業補助者には大切な要素です。
・コミュニケーション能力
この職種は医師との連携を円滑に取ることができるかが重要になります。
忙しい医師の空いた時間を見つけ業務の内容や進捗を伝えていける、また医師が望むことは何かを察することができる力は、スムーズに仕事を進めるために必要です。
ここまで医師事務作業補助者の業務内容・適性を紹介しましたが、向上心を持って周囲に気を配ることができる方はこの職種に向いているといえます。
医師の片腕となって診療のサポートをしていくことになるため責任のある仕事です。
これらの内容に抵抗を感じずに業務をこなせる方なら、やりがいを持って業務に取りかかれるでしょう。