保育士として働いていたけれど、今は現役から退いている方を潜在保育士と言います。
中には保育士に戻りたいけれどブランクが壁となり踏み出せない潜在保育士の方もいることでしょう。
今回は職場復帰を考える潜在保育士の皆さんに向けて、壁となっているブランクとの向き合い方をご紹介していきます。
ブランクと言えば、マイナスなイメージとして捉われることが多いのですが、潜在保育士にとってはメリットとなるケースもあるのです。
【メリット】
出産・育児で仕事を離れていた・他業種の仕事を経験していた・自分を見つめ返していたなど、ブランクの間にしていた事は人それぞれだと思います。
いずれにしてもブランクの間に培った多様な社会性や価値観というのは、武器になり得ます。
特に子供や親御さんと密接に関わっていくためには、社会性や価値観のある方が望まれます。
中でも出産や育児を経験していた潜在保育士の方であれば、その経験を活かして以前よりも質の高い保育を行えるようになる傾向が高いです。
ブランクがある場合は、新卒から続けている保育士さんから比べると、やはり技術や経験では劣ってしまいます。
この点は変えがたい事実です。
技術不足が心配になっている方は、ハローワークなどが主催している潜在保育士を対象とした職場復帰セミナーなどを受講することをお勧めします。
また求人欄に「ブランクOK」「復帰の教育体制あり」と表記している保育所を選んで就職されることも良いかもしれません。
・人間関係
ブランクがある場合は自分より年下の人間が先輩になります。
自分と年齢が離れている職場になるといったことも十分あり得ます。
確かに初めのうちは「大丈夫かな」と不安に感じることもあるかもしれませんが、同じ環境で働くうちに自然と気にならなくなるというのもよくあることです。
何よりも、あなたの気持ち次第である程度のことは解決できると思います。
また事前に転職エージェントなどを利用することで、職場の雰囲気に関する情報などを得ることができます。
職場を把握した上で、就職先を選ぶのも一つの手でしょう。
施設や病院の採用担当の方からすると、潜在看護師に対して「技術不足を解消し上手く復帰できるだろうか」「周囲と上手くやっていけるだろうか」といった懸念材料を持つことでしょう。
そのため、新人保育士やブランクの無い保育士を優先して採用することもあるかもしれません。
ただし前述した通りブランクにもメリットや強みとなる部分もあります。
その点を上手く説明できれば、ブランクがデメリットだというイメージを打ち消すことも可能です。
「なぜ保育士を辞めたか」
「ブランクの間に何をしていたか」
「ブランクがどう強みとなるか」
この部分を説得力のある内容で伝えられることが大切です。
ブランクをポジティブに捉えて、前向きに就職活動をしていく事が就職への近道となるはずです。