医療事務と一言にいっても、働ける場所は病院だけでなく、クリニックや調剤薬局などさまざまです。
そんな医療事務として働ける職場はどんなものがあるか、またそれぞれの特徴や違いについてご紹介します。
クリニック・医院・診察院といった小規模の医療施設です。
クリニックでの医療事務の仕事は、受付・書類作成に留まらず、接客・診察の助手・電話対応・その他雑用と業務の幅が広いのが特徴です。
言わば“ベンチャー企業”と似ており、どこの病院に行っても通用するような豊富な経験を積むことができます。
フットワークの軽い方や患者さんに愛される人柄の方が特に向いています。
クリニックの場合、パート募集も積極的に行われており、この場合17時頃に仕事上がりとなることもあります。
病院での医療事務の仕事は、受付や書類作成等の事務作業が主になります。
事務管理システムが導入されていますので、PC操作スキルが必要になってきます。
また専門性も求められてきますので、診療報酬に詳しい人が重宝されるでしょう。
なお病院は求人倍率も高いため、有名病院などに就職するには関連資格も必要となることが多いです。
救急病院も、通常の病院と仕事内容はさほど変わりません。
大きく違うのは勤務体制で、救急病院は24時間体制のシフト制となっています。
また、救急病院は、酔っ払いや介護が必要な方など、客層がやや特殊になります。
このため、男性でも比較的採用されやすい傾向があります。
実は、調剤薬局も医療事務として働ける職場です。
医療事務の場合、薬自体は直接扱えないため、受付・会計・薬歴簿の作成・調剤報酬の算定など事務ワークが中心となります。
今後は調剤薬局の数が更に増加していく可能性があるため、医療事務にとって注目の職場と言えます。
歯科医院でも医療事務として働くことができます。
一般的には医療事務というよりは“歯科助手”として扱われます。
受付・会計・書類作成・電話対応など事務作業に加え、実際に診察室に入り、助手として歯科治療に携わります。
(直接的な治療は歯科医師・歯科衛生士の仕事となります)
こちらもクリニックと同様に、フットワークが軽く患者さんに愛される人柄の方が特に向いているでしょう。
このように、医療事務として働ける職場は意外なほど豊富です。
それぞれの特徴や違いを考慮しながら、ぜひ自分に合った職場を選んでみてください。