介護職は、資格が無くても始められる職業です。
入職後のキャリアアップを考えるならば介護福祉士の資格を取得することをお勧めします。
合格後は介護される方からの信頼にも繋がりますし、転職の際にも有利に働くこともあります。
今回は、国家資格の介護福祉士を取得するメリットと資格の取り方について解説します。
・スキルアップに繋がる
介護福祉士は、高い専門的知識と技術が必要な職種です。
資格取得に向けた勉強と日々の業務との繰り返しの中でも自然と知識や技術が向上し、スキルアップにつながります。
・給与が上がる
施設によっては、介護福祉士の資格を持つ方に資格手当を出す場合があります。
厚生労働省が平成20年に発表したデータの中では、介護福祉士の資格手当は平均10,802円です。
その影響もあって、平均月給は無資格者と比較すると約4万円の差があります。
・キャリアアップに繋がる
介護職の現場では、介護福祉の資格を取得している人を優先的に正社員として採用することが多いです。
それを受けて、実務だけではなく管理職に就く可能性もあります。
施設によっては、生活相談員やチームリーダー・サービス提供責任者といったポジションを設けている施設が多く、「介護福祉士」を持つ方しか就けないポジションもあります。
・転職の際に有利
介護福祉士の資格を持つことで、転職の際にも有利となる可能性があります。
専門的な知識を持ち、スキルがあることを証明する国家資格だからです。
特に訪問介護では、有資格者を求めるところが多くあります。
資格取得の方法は2つです。
介護福祉の養成学校を卒業するという方法と国家試験を受験するという方法があります。
状況によって資格取得の条件が変わりますので、以下を参考にしてください。
■養成学校を卒業する場合
厚生労働省が指定する介護福祉士の養成学校を卒業することで、介護福祉士の資格を取得できます。
その場合、以下のような方法があります。
・2年以上の養成学校を卒業する
・福祉系の大学で指定科目を履修した者が、1年間の養成学校を卒業する
・社会福祉士養成学校を卒業した者が、1年間の養成学校を卒業する
・保育士の養成学校を卒業した者が、1年間の養成学校を卒業する
■国家試験を受験する場合
大学に福祉系のコースが無かったり、すでに介護士として勤務されていたりする方は以下のような方法があります。
・通信制を含めた高等学校で福祉に関連するコースを卒業する
・介護などの業務に3年以上従事する
■介護福祉士の受験資格
介護福祉士国家試験は毎年1回、全国28カ所で開催されます。
内容は筆記試験と実技試験です。
筆記試験で合格した人のみ、実技試験に進むことができます。
ただ養成学校などで「介護技術講習」を修了した方は実技試験が免除されます。
以上が、介護福祉士を取得するメリットと資格の取り方です。
すでに介護職として働かれている方もいるかもしれません。
自身のキャリアアップのためにも積極的に資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。