就職・転職活動をする際に必ずといっていいほど必要になるのが履歴書・職務経歴書ですが、その印象に違いが出るのが「職歴」です。
基本的には色々な会社名が書かれているものよりも、やはり1つの会社で長く働いている職歴や新卒の「職歴なし」のほうが印象は良いです。
実際のところ転職回数が多いのは有利なのでしょうか、それとも不利なのでしょうか。
人事部の立場からすれば、採用した人にすぐに辞められるのはリスクと考えるのが一般的です。
転職回数が多い人というのはそれだけ退職しているわけなので、退職慣れしていてすぐに退職するのではないかと心配されてしまうのです。
そうなると転職を希望している人からすると、転職回数が多いことは不利になります。
これが一般的に「転職回数は少ない方が有利」といわれている代表的な理由です。
書類審査の段階では転職理由まで伝えることは、なかなか難しいかもしれませんが、退職理由を記載できる転職用の履歴書を使い、人事側の不安を払しょくするなど自分にできることをしていきましょう。
転職回数は働いた企業の数でもあるわけですが、転職理由が明確な場合はきちんと説明することでデメリットを解消することができます。
大前提として本当に自分の意思があり、正当な理由で転職していなければなりませんが、たとえば転職はしているものの、1つの技術、知識、経験に特化している場合は、
職務経歴で伝えることができるので転職回数自体がデメリットとはなりません。
また自身の都合以外で転職せざるを得なかった場合や、配偶者の転勤などで仕方なく転職している場合も、職種にバラつきがなければキャリアとして捉えてもらえるはずです。
一方でいろいろな職種を転々としている場合、これまでの知識や技術などに一貫性が無いと感じられがちなため、職務経歴書でのアピールにはやはり工夫が必要となります。
それだけ多くの会社に入社することができた理由を掘り起こし、それぞれの企業で身に付けた能力をしっかり捉えて伝え、会社に貢献できるように頑張りたいとアピールできれば、
採用する側も自社に合う人材がどうかを見極めようとします。
転職回数が多くて不利だと悲観的にならず、これまでのスキルや経験、自身の長所を棚卸しして情報の取捨選択をおこない、次の企業にしっかりとアピールしていきましょう。