春が近づくにつれ寒さが和らいで、気候的には温かくなり歓迎したい季節ですが、この時期に気になるのは花粉症です。
毎年花粉症に悩まされ、今年は花粉の飛ぶ量が多いのかどうか気が気でない方もいるでしょう。
そこで2017年の花粉の飛散予測と、仕事中の花粉症対策についてのご紹介です。
花粉の飛散傾向は前年の夏の日照時間が長いと多く飛散するようになります。
また花粉量が多かった年の翌年は花粉量が減少し、少なかった年の翌年は多い傾向があります。
2016年の夏の日照時間は平年より長くなりました。特に7月の日照時間は花粉量に最も影響すると言われ、昨年は各地で平年より10%から30%長くなりました。
こうしたことから2017年春の花粉の飛散は多くなることが予想されます。
東北から関東、北陸では2016年春に比較して2017年の花粉量は同量かやや少ないです。
東海、九州では2016年春は花粉量が少なかったため、2017年春は多い見込みです。
西日本では7月の雨量が平年より少なかったこともあり、ヒノキ花粉が増加する可能性があります。
スギ花粉の飛散が始まる時期は、前年の11月以降の気温が決め手です。
11月から12月にかけての気温が低いほど、雄花が目覚めるのが早くなります。さらには1月以降の気温が高いと花粉の飛散開始が早まるものです。
11月から12月にかけての気温は西日本では平年並み、東日本では平年よりやや高くなり、2017年1月以降は全国的には平年並みの予想です。
こうしたことからスギ花粉の飛散開始時期は西日本では平年並みかやや早く、東日本では平年並みかやや遅いことが予想されます。
■メガネ、マスクは必須
花粉専用のメガネがあり、目に花粉が入らないようにするためには有効です。
マスクは肌との隙間ができないように着用します。
■点鼻薬・アレルギー用目薬で症状を抑える
花粉の飛散量が多いとどうしても症状がひどくなってしまいます。
そうした場合には薬で症状を抑えることもできるので、常備しておくと便利です。
花粉に有効な目薬など、対策となるものがあるのでそれらを選ぶようにします。
■外から帰ったら花粉を払い落とし目の洗浄と手洗いを
屋外から室内に入るときには衣服についた花粉を払い落とすことを習慣とします。
軽く払うだけでも花粉は落とせます。
少しでも室内に花粉を持ち込まないように意識することです。
花粉が目に付着すると痒くなる原因になるので、よく目を洗い花粉を洗い流すようにします。
花粉症の症状が仕事中に出ると集中できず、作業効率も落ちてしまうでしょう。
いかにして仕事に影響しないように対策を立てるかが求められます。
マスクやメガネの着用は、習慣としてしまえばあまり苦にはならないことでしょう。
何をすれば花粉症の症状が緩和されるかが感覚的にわかれば、自ずとその行動を取れるようになるはずです。