サービス介助士というお仕事についてご存じですか?
別名ケアフィッターとも呼ばれるこの資格について近年注目が集まっています。
ここではこのお仕事についてどのようなお仕事であるか、資格の取得方法についてご紹介していきます。
サービス介助士は高齢者や身体に障がいを抱えた人への「おもてなしの心」と「安全な介助技術」を修得し、安心して介助を受けてもらうための資格です。
国家資格などの公的な資格ではなく、公益財団法人日本ケアフィット共育機構が資格認定をしている資格です。
2016年現在資格取得者は13万人を超えています。
資格取得の為には日本ケアフィット共育機構が主催する講座(実技)を受講する他に、いくつかの大学や専門学校にも講座が開設されており、それらの講座を受講した上で試験に合格する必要があります。
日本ケアフィット共育機構の講座は受講料が41,040円(消費税込み)です。期間は平均2ヶ月です。
6ヶ月以内を目標に自宅でテキスト学習をし、課題を提出します。この課題で100問中60点未満は再提出になります。
合格後、12時間(2日連続で)の実技試験をします。内容は実際に車いすを押すことや、高齢者疑似体験などです。
これを経て検定試験を行い筆記試験50問、70点以上で合格し、資格が取得できます。
現在の試験合格率は90%前後で資格取得難易度はそれほど高くはありません。
JR東海、JR東日本、トヨタ自動車グループや野村證券などの大手企業を含めた全国1000以上の企業で資格所持者の導入が始まっています。
サービス介助士は一度取得してしまえば永久にその資格が保証されるものではなく、更新を行わなければ失効してしまう場合があります。
有効期限は3年間で更新には2000円程度の更新料が必要です。
ただしサービス介助士の補助的な資格である准サービス介助士、サービス介助士ジュニアには有効期限はありません。
体が不自由な方の介助が出来るというだけではなく、こうした方々の心理的な負担を理解し、おもてなしの心をもって介助をすることに意義があります。
こうした目的を持ったサービス介助士の活躍シーンは今後ますます拡がっていきそうです。
また職業の一端でのサービス介助士として活躍するということだけで終わるものではありません。
サービス介助士の資格を持つことで日常生活の中で困っている方に対しても手を差し伸べることが出来るようになるでしょう。