仕事を探すときに、まず考えるのが雇用形態ではないでしょうか。
雇用形態は働き方の違いを表すもので、応募者はどのような形態で働きたいかによって求人を選びます。
そこで知っておきたいのは各雇用形態にはどのような違いがあるのかということです。
この部分をしっかり見極めておけば後になって働き方で戸惑うこともないでしょう。
それぞれの雇用形態と求人の探し方をご紹介します。
雇用期間:期間の定めなし(無期)
勤務時間:就業規則に定められた時間
残業:あり
社会保険:あり
正社員は、企業に直接雇用されます。
毎月の給与は基本給が固定額となり、そこに残業代などが加算されます。(残業代がみなしとして入っている場合もあります)勤務時間はフルタイム(一般的には8時間程度)で、始業時間が定められている場合が多いです。
正社員は期間に定めのない働き方となり、社内の規定により昇給、転勤などもあります。
社会保険(健康保険や厚生年金など)に加入できて保険料が給与から引かれる仕組みです。
■求人の探し方
自分で企業を探す場合はハローワークや求人誌、求人サイトなどで探します。
雇用条件などを見比べて応募する形です。
人材紹介会社に登録する方法もあります。
担当のコンサルタントが要望に合った仕事を紹介してくれるものです。
仕事や企業に対する情報の提示があり、仕事を選ぶ際の参考になります。
雇用期間:あり(有期)
勤務時間:契約で定められた時間
残業:契約内容に準ずる
社会保険:条件が整えば加入可
正社員に近いもので企業と直接雇用契約を結びます。
雇用期間や報酬が定められていて、場合によっては期間の延長もあります。
あらかじめ働く期間を決めた上で働きたいという方には向いている雇用形態です。
しかし職場が気に入り、長期で働きたいとなったときでも契約通り満了となることがあります。
■求人の探し方
求人サイトでの探し方が主なものです。
各企業の求人に「契約社員」という欄があり、そこで諸々の条件を見て選びます。
なかには正社員登用ありという求人もあるので正社員への希望があるならそういったところを選んでいくと良いでしょう。
雇用期間:あり(有期)
勤務時間:派遣先を選ぶことで決められる
残業:契約内容により異なる
社会保険:条件が整えば加入可
人材派遣会社が雇用元となり、働く場所が“派遣先”と言われる働き方です。
派遣期間に定めがあり、期限満了後の延長は派遣会社が企業と派遣社員の橋渡しとなって、確認します。
派遣先や仕事内容が選べて働きたい時間帯も融通が利きます。
交通費が時給に含まれているケースが多く、勤務先は働く先が変われば自ずと変わります。
■求人の探し方
派遣会社に登録します。
派遣会社には特定の分野の仕事を得意にしているところがあります。
ITや製造業、医療・介護など働きたい分野があるのなら、そういったところに強みを持つ派遣会社を選んで登録するのが良いでしょう。
派遣求人を扱うサイト内で希望の職種や勤務地などを検索するとそれに合った仕事が検索されます。
希望の求人にエントリーした後、派遣会社から連絡が入り、派遣会社への登録、仕事の説明・紹介、職場見学(ケースバイケース)等を経て、3者合意の上仕事開始となります。
雇用形態はこのようにいくつかあります。
それぞれの雇用形態のメリットやデメリットをよく理解して求人に応募することです。
求人内容にも細かい条件があり、面接の際にはよく確認しておくことが大切です。