医療事務の求人に応募するのに資格は必要ありませんが、資格を取得しておいたほうが採用される上で有利になることは間違いありません。
では医療事務の仕事をしていく上で役に立つ資格には、どのようなものがあるのでしょうか?
医療事務に関係した資格の種類と、その中からオススメの資格をご紹介します。
皆さんは、医療事務に関係した資格がどれくらいあるかご存知ですか?
実は現在確認されているだけでも、医療事務に関係した資格は80種類以上存在しているのです。
これだけ資格の種類が多岐に渡っている理由としては「医療事務関連の資格の中に国家資格(公的資格)が無い」ということが挙げられます。
国家資格が無い代わりに、さまざまな資格運営団体が次々と独自の資格試験を立ち上げていった結果、現在ではこれだけの種類にまで増えてしまったわけなのです。
当然それらの資格の中には「有利になりやすいもの」「なりにくいもの」があるので、資格の取得を目指す際には、まずどの資格を受験するのか決めるところから始める必要があります。
ではどの資格を取得していると、医療事務として働く上で有利になるのでしょうか。
今回は医療事務に関係した資格の中でも代表的な「医療事務技能審査試験」「医療事務管理士(R)技能認定試験」「診療報酬請求事務能力認定試験」の3つの資格をご紹介します。
・医療事務技能審査試験
「日本医療教育財団」が実施している検定試験のことで、1級と2級があります。
合格者には「メディカルクラーク」という称号が付与され、医療機関などにおける受付業務や、診療報酬請求事務業務(レセプト業務)に関する職業能力を有していることの証明に繋がります。
昭和49年度から実施されており、今までの約40年間で総受験者数は150万人以上、合格者数は85万人以上となっているとのことです。
・医療事務管理士(R)技能認定試験
「技能認定振興協会(JSMA)が実施している技能試験で、「医療事務管理士」の称号は平成17年に特許庁から商標登録が認められたことにより、一気に認知されるようになりました。
医療事務管理士は病院の受付業務をはじめとして、病棟クラーク業務、会計業務、レセプト業務、カルテ管理業務と、病院内のあらゆる場所で活躍しているため、取得すれば採用される上でかなり有利になることでしょう。
・診療報酬請求事務能力認定試験
内閣府が認定する公益財団法人である「日本医療保険事務協会」が実施している試験のことで、医療事務に関連した資格の中で唯一の「国家が認定する資格」(「国家資格」とは違います)となっています。
そのため、ほかの認定試験に比べると難易度が高く、毎回の合格率は30%前後と低くなっているのです。
しかし「医療事務の最高峰の試験」と呼ばれるこの資格を取得しておけば、たとえ未経験者であっても現場レベルの知識やスキルを身に付けていると判断してもらうことができるので、
医療事務を目指す上で最も役に立つ資格であることは間違いありません。
まずは難易度が低いほかの資格の取得を目指し、ある程度知識やスキルが身に付いたところで挑戦してみるといいでしょう。