11月11日は「介護の日」です。高齢化により要介護者の数が増えていることから、介護にまつわる課題が増えつつある昨今。
一般の方にも介護が身近なものであると感じてもらうようにするため、厚生労働省が制定したものです。
ここでは11月11日が介護の日になった由来や、その日、全国でどのような取り組みがおこなわれるのかなどをご紹介します。
介護に関する課題が増えつつある現代社会では、より多くの方々に、それぞれの立場から介護について考え、またかかわってもらうことが重要になります。
そこで、一般の方々が介護に関する理解や知識を深め、また介護サービスを利用している人やその家族、介護職員などを支援するなどの目的のために、厚生労働省が平成20年に制定したのが、介護の日です。
「介護の日」という名称や、11月11日という日付は、一般公募で最も支持の多かったものが選ばれました。
「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」を念頭にしており、「いい日、いい日」が覚えやすい語呂合わせになっているということから、11月11日なったとされています。
介護の日自体は11月11日とされていますが、これに伴う取り組みは、11月11日だけではなくその日を中心にした前後2週間にかけておこなわれます。
厚生労働省が平成19年度に策定した「社会福祉事業に従事する者の確保を図るための措置に関する基本的な指針」の取り組みの一環として、介護の日を中心にした2週間が「福祉人材確保重点実施期間」と設定されています。
関係機関と連携し、福祉や介護サービスの意義の理解を深めるための普及啓もう活動が、福祉人材確保重点実施期間におこなわれる主な取り組みです。
また福祉人材の確保や定着を促進するためのイベントなども各地でおこなわれます。
介護の日は曜日にかかわらず毎年11月11日であると決められています。11月11日が平日であると、イベントを開催してもそれほどの動員は見込めません。
そのため介護に関するイベントは福祉人材確保重点実施期間中の土曜日や日曜日などの週末に開催されることが多いです。
平成29年の介護の日には、厚生労働省では介護の日中央行事をはじめ、介護の日広報用ポスターの公募などをおこないます。
地方公共団体や関連団体は、介護に関する作文や写真の募集、介護フォーラムなど地域独自の実情などをあわせたイベントの開催を予定しています。
まだまだ認知度の低い介護の日やそれに関するイベントですが、介護に関する課題が増えている現代社会です。
介護に関する課題は、介護とは無縁の生活をしている方であってもしっかり考えなければならない社会問題のひとつと言えます。
これを機会に介護について考えるようにし、11月の福祉人材確保重点実施期間には介護に関するイベントに参加してみてはいかがでしょうか。